HISTORIC SEASON 2014

Spielberg AUT

2014 Season Final!

レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2014 シーズン第8戦目決勝が、10月26日(日)にオーストリア・シュピールベルクのレッドブル・リンクで開催され、約3万5千人の観衆が見守る中、世界最速の座を争うシーズン最終戦が行われた。

シュピールベルク(オーストリア)

前日に行われた予選で、室屋はノーペナルティの安定したフライトで7位と、中間の順位で通過。

古い型の機体による不利を技術面でカバーする彼にとって、コース上に普段は無い高低差があり、そして気流が急に変わりやすい山肌に近い場所で開催された今大会は難易度が高くなることが予想され、難易度が高く表彰台に上がったクロアチア大会同様にジャンプアップが期待された。

しかしながら、決勝当日は穏やかな天気となり、風向きの急な変更に対応できる彼のアドバンテージを生かす機会が無く、またTOP 12では最初の出走となった上に、対戦相手昨シーズンのチャンピオンである強敵のポール・ボノムとの対戦となり、残念ながら僅差で敗退。

レース後、今大会及び今シーズンを振り返って室屋は「スピルバーグのトラックはすごく景色が良く、飛びやすくて楽しかったです。ほぼ力は出したと思いますが、それでもやはり他のチームが早く、追いつけなかったので、このオフシーズンに色々改良を重ねて、必ず追いつくようにします。2014年シーズンはすごく良い形でスタートすることが出来ました。レッドブル・エアレースの再開を我々は待ち望んでいたので楽しいシーズンを過ごせて良かったです。2015年シーズンからは更に本格的な戦いになってくると思います。それに向けた準備でもう結構動いていて、かなり忙しくなっているので、今年以上に良い結果になると思います」とコメント。

大会終了後の会見では、来年7月に再びスピルバーグで行われることと共に、レッドブル・エアレースが2015年も開催されることが発表された。詳しい開催地及びスケジュールは後日発表予定。今シーズンは、表彰台に上がる顔ぶれが目まぐるしく変わり、レースが激戦であることを物語っている。各選手とも、機体と技術面、両方で更に進化してくるであろう来年シーズンのレッドブル・エアレースからも目が離せない。