HISTORIC SEASON 2014

Indianapolis USA

フォートワース大会 室屋は運に見放され9位

レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップの2014 シーズン第6戦目決勝が、9月7日(日)にアメリカ・テキサス州フォートワースのテキサス・モーター・スピードウェイで開催。
今回設けられたトラックは今シリーズで最も難度が高く、そのため通常3回のトレーニング・フライトが今回は5回設けられ、各選手とも調整に余念がありませんでした。
難易度も高く、風の影響をうける中、トレーニングで2位のタイムを出すなど好調な室屋だったが、運に恵まれずにSuper8への進出を逃した。

ダラス フォートワース(アメリカ)

室屋義秀は5回目のトレーニングで2位に浮上するなど決勝に向けて徐々に調子を上げ、予選での好タイムが期待されました。しかしその予選は会場付近に発生した嵐による暴風でキャンセルとなり、調子が上がる前のタイムが決勝1回戦目Top12のフライト順として適応されることになりました。
その結果、1対1の勝ち抜き戦のTop12が強敵のマティアス・ドルダラー(ドイツ)との対戦となり、残念ながらSuper8進出にはなりませんでした。

 

「フライトは悪くない感じで固まってきています。ダラス戦を前に、主脚周りを少し改良したので、次のラスベガスまでに、また更に機体を改良して、ほんの100分の1秒でも1000分の1秒でも前に行けるように、自分自身もトレーニングをしたいと思います。
TOP12のタイムはトレーニング・セッションも含めてベストタイムでしたが、風などのコンディションも前日とは変わっているので、機体としてはもう0.5秒行けたかと思います。
ラスベガスは同じようなレーストラックですし、気温も同じような、似たコンディションになると予想されるので、トレーニング・セッションからもう少し確実に残って行けるように、もう少しプッシュして、リミット近くをずっとキープ出来るようにしていきたいと思います。今回は運に恵まれませんでした。次のラスベガス大会に備えてメンタルトレーニング等特別な準備をしたいと思います」と室屋は悔しさの中にも次戦へ向けて冷静なコメントを残した。

 

うだるような暑さにも関わらず、会場には週末を通して約40,000人の観衆が駆けつけ、その前でフランスのニコラス・イワノフが見事勝利を手中に収めました。2位には好調を維持しているナイジェル・ラムが入った。ハンネス・アルヒとポール・ボノムがポイントを大きく伸ばすことのできなかったことにより、3選手のシリーズポイントは1ポイント以内となった。
今シーズンもあと残すところ2大会。次戦のラスベガスで誰が抜け出すか、シリーズチャンピオン争いも最終局面に入ってきている。