HISTORIC SEASON 2014

Gdynia POL

ペナルティに泣くも、次戦へ向けて前進を誓う。

4月に行われた Red Bull Air Race (レッドブル・エアレース)クロアチア戦で初めての表彰台を祝った室屋。続く5月18日のマレーシア戦では、熱帯という厳しい気候条件とエンジンの不調から、これまでの好調に水をさされた格好になったが、室屋の復活をめざす決意は固い。

グディニャ(ポーランド)

シーズン第4戦目の決勝が7月27日(日) ポーランドのグディニャで行われ、 ポーランドで初開催のレッドブル・エアレースを一目見ようと約13万人の大観衆が詰めかける中、ハンネス・アルヒ(オーストリア)が今季2勝目をあげ、チャンピオンシップで一歩リードしました。

 

今回のコースはゲート 7,8,9(及び 15,16,17)で構成する270度のターン(通称:マリーナ・ウォール) 以外は、前回のマレーシア大会同様にほぼ直線のコースで、レースの結果も2位にナイジェル・ラム (イギリス)、3位にマット・ホール(オーストラリア)と、順位こそ違うもののマレーシア大会の上位3名が今回も表彰台を占めました。

 

室屋は、マリーナ・ウォールを高い飛行技術でクリアするも直線のタイムが伸びず、予選を10位で通過。迎えた決勝戦1回戦トップ12の対戦相手は、アブダビ大会に続いて再び難敵 のハンネス・アルヒ。先攻の室屋は果敢に攻めるべく、マリーナ・ウォールのゲート8と9での失速を防ぎ、タイムを落とさないようにゲート7を通過後に高度をギリギリまで上げて降下する力を推進力に加えましたが、ゲート8で高度が十分に下がらず、規定の高度より高く通過してしまい、ペナルティが2秒加算され、残念ながらトップ12を通過することが出来ませんでした。

 

大会後、室屋は「風が強く、パイロン(エアゲート)に近づきすぎないよう調整するのに苦労しました。フライトの高さをうまくコントロールできなかったことが今日のミステイクです。自分でも飛行スキルがどんどん上達していると思います。でも、この厳しいレースを勝ち抜くには、さらに成長し続けなければなりません。マシンもさらに改良する必要があります。マシン的には厳しい感じはしています。

 

今回のポイントだった最終コーナー(シングルパイロンからスタート/フィニッシュゲートの間)は一番速く回ってるんですが、それでも、直線部分になると全部おいていかれるので、次々、無理をしないと追いついていけないような状況。

 

次のアスコット戦まで少し時間があるので、エンジンや機体のセッティングの確認の他、マシンの性能差で埋められない部分は、操縦スキルをアップさせることで、コンマ何秒かでも縮めていきたいと思います」と語りました。