HISTORIC SEASON 2017

Kazan RUS

チームのベストを尽くして果敢なレースはこびを展開したTeam FALKEN(室屋) 決勝2回戦でトラックレコードを叩き出すも、Over RPMのペナルティを受けDQ(失格)となり8位。 ワールドチャンピオンポイント3を獲得し、年間総合ランキング5位に踏みとどまる。

8月25日(土)・26日(日)、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2018第5戦が、ロシア・タタールスタン共和国の首都カザンで開催された。

昨年の初開催に続き、世界遺産カザン・クレムリンを望むカザンカ川に水上レーストラックが特設された。スタンダードなコースレイアウトである事から、実力通りのレース展開になることが予想されており、実力勝負となれば強いTeam FALKEN(室屋)は、2018年シーズン後半戦で一気に巻き返すべく会場に乗り込んだ。

予選前日に行われた2回のフリープラクティスでは、53.307秒(ノーペナルティ)で6位、52.736秒(ノーペナルティ)で5位を記録。さらに予選日におこなわれた3回目のフリープラクティスでも53.682秒(ノーペナルティ)で7位を記録。

続けておこなわれた予選では53.351秒(ノーペナルティ)でゴール。フリープラクティスから通じてノーペナルティの安定したタイムを記録し、5位で予選を通過した。

迎えた決勝Round of 14では、予選10位のニコラス・イワノフ選手(フランス)と対戦。チームの戦略通りベストなラインをスムーズにフライトし、52.774秒(ノーペナルティ)を記録。対戦相手に1秒以上の差をつけて快勝した。

続くRound of 8ではカービー・チャンブリス選手(米国)と対戦。
室屋は最速タイムである51.643秒(ノーペナルティ)を記録したが、着陸後にOver RPM(エンジン回転数の上限超過)の判定を受け、DQ(失格)となり、悔しくも8位でカザン大会を終えた。

室屋はこの結果を振り返り「フライトは非常にソリッドでトラックレコードを記録しました。エンジンがなぜRPMを超過したのかは分かりません。今まで起きたことは一度もありません。バーチカルターン後に起きたのですが、原因は不明です。」とコメントした。

カザン大会は悔しくも8位で終えたが、ワールドチャンピオンシップポイント3を獲得。年間総合ランキングは5位に踏みとどまった。「まだレースは残っていますし、諦めません。フライトセッションごとに集中しながら、状況を見守っていきたいと思います。」と語った室屋。トップとのポイント差は広がったが、チームは巻き返しを諦めず、約半月後に迫った次戦オーストリア・ウィーナーノイシュタット大会に臨む。