HISTORIC SEASON 2018

Wiener Neustadt AUT

フリープラクティスから安定したフライトを展開したTeam FALKEN(室屋) 今期2回目となる2位表彰台に。 ワールドチャンピオンポイント12を獲得し、年間総合ランキング4位に浮上。

9月15日(土)・16日(日)、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2018第6戦が、大会の生まれ故郷であるオーストリアの首都ウィーンの南に位置するウィーナー・ノイシュタットで初めて開催された。

予選前日のフリープラクティス1では1:00.908秒(ペナルティ+2秒)で9位、予選日におこなわれたフリープラクティス3では58.328秒(ノーペナルティ)を記録し2位に。着実にタイムを伸ばして予選に臨んだ。※フリープラクティス2は悪天候の為、中止。

予選1回目のフライトは58.493秒(ノーペナルティ)。予選でのトラックレコードを記録し暫定1位に。続けておこなわれた予選2回目のフライトでは、1回目の自身の記録をさらに上回る58.483秒を記録。室屋はこの予選のフライトを振り返り「フライトがよくコントロールされていた。タイムを2本揃えられたことに価値がある。」と手応えを語った。

迎えた決勝当日。Round of 14では、予選14位のクリスチャン・ボルトン選手(チリ)と対戦。1:00.592秒(ノーペナルティ)を記録し、対戦相手に3秒以上の差をつけて快勝。

続くRound of 8では奇しくも前大会の展開同様、カービー・チャンブリス選手(米国)と対戦することに。先攻の室屋は安定して狙ったラインをフライトし59.578秒(ノーペナルティ)を記録。対戦相手のカービー・チャンブリス選手がエンジンの不調でDNS(Did Not Start)となったため、Final4への進出が決定。

年間総合ランキングの2位から5位の選手がひしめく混戦模様で迎えたFinal4。1番手でフライトした室屋は59.324秒(ノーペナルティ)を記録。続くマルティン・ソンカ選手(チェコ)は室屋のタイムを0.036秒上回る僅差の戦いに。ラウンドを通じて安定した速さを見せたマット・ホール選手(オーストラリア)は、室屋に僅かに届かず。トップから3位までの選手が0.083秒以内にひしめく大接戦でTeam FALKEN(室屋)は2位となり、今期2回目の表彰台を獲得。

室屋はこの結果を振り返り「タフなシーズンを送っていますが、カザンから安定したフライトができていますし、フライトの内容自体は非常に良いので、良いイメージでウィーナー・ノイシュタットには入っていました。非常に良い結果が出せたと思います。」とコメントした。

今大会でワールドチャンピオンシップポイント12を獲得。年間総合ランキングは4位に浮上。勝つ感覚を取り戻したTeam FALKEN。今シーズン残り2戦でどのような巻き返しを見せるか目が離せない。