HISTORIC SEASON 2018

AbuDhabi UAE

2018年シリーズ開幕戦 アブダビ大会 Team FALKEN(室屋)は戦略通りの安定したフライトで2位表彰台に。 初戦においてワールドチャンピオンシップポイント12ptを獲得。

2月2日(金)・3日(土) アラブ首長国連邦アブダビにてレッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2018 第1戦が行われた。新シーズンの開幕をアブダビの地で迎えるのは11回目である。

ディフェンディングチャンピオンとして2018年シーズンを迎えるTeam FALKEN。
豊富な経験を持つテクニシャンを新たに迎え、オフシーズンはチームのファクトリーがあるアメリカでレース機の改良に取り組むなど、シーズン開幕に向けて万全の準備を行ってきた。

一方、2018年シーズンは一部、競技規定の改正も行われ、G制限に関する新たなルールが設けられた。
これまでのマスタークラスでは、10G以上のGフォースを0.6秒以上記録した場合はDNF(途中棄権)になっていたが、今シーズンからはDNFではなく2秒のペナルティが科されることになった。この変更により、マスタークラスパイロットは10Gを超えてもレースを続けられるが、12Gを超えた場合はDNFになる。

予選ではバーティカルターンのGコントロールに苦戦するチームもあったが、Team FALKENはリスクを冒してタイムを縮めるのではなく、確実に上位に入る事のできる、安定して速く飛ぶ作戦を選択。想定した通りの完璧なフライトで3位に入った。

迎えた決勝日。Round of 14は予選12位のピート・マクロード選手(カナダ)と対戦。ノーペナルティで53.417秒を記録し1位で通過。

続くRound of 8はデビュー戦から好タイムを叩き出しているルーキー ベン・マーフィー選手(イギリス)との対戦だったが、安定したフライトで53.981秒を記録し、マーフィー選手に勝利。

迎えたFinal 4。4名中最後のフライトであったが、気負うことなく、淡々とチームの戦略通りのフライトをおこない53.985秒を記録。

リスクを冒した一発勝負をするのではなく、クレバーなレース展開を見せた第1戦 アブダビ大会での順位は2位、ワールドチャンピオンシップポイント12ptを獲得。全選手中、唯一、室屋だけが決勝ラウンド全て(R of 14、R of 8、F4)において53秒台をマーク。周りの結果に左右されることなく、戦略通りのタイムでゴールできるチームの実力を発揮し、年間総合優勝二連覇を目指すうえで幸先の良い滑り出しとなった。

アブダビ大会後、次戦カンヌ大会までの期間に、チームは更なる機体のアップデートを予定している。今シーズン、どのような進化を見せるか。Team FALKENから目が離せない。