HISTORIC SEASON 2018

Fort Worth USA

ソリッドなフライトで決勝日の最速タイムを叩き出すも、惜しくもRound of 8で敗退したTeam FALKEN(室屋)。フォートワース大会5位、年間総合ランキング5位で2018年シーズンを終えた。

11月17日(土)・18日(日)(現地時間)、レッドブル・エアレース・ワールドチャンピオンシップ2018最終戦フォートワース大会が、米国最大級のスポーツスタジアムのひとつである米国 テキサス・モーター・スピードウェイで開催された。

チームのファクトリーがあるカリフォルニアで大会前にキャンプを実施したTeam FALKEN(室屋)は、来シーズンを見越し、エンジンをオーバーホールしたものに載せ替える等の調整をおこなってフォートワースに乗り込んだ。

予選前日のフリープラクティスはパイロンヒットが続出するタフな天候の中おこなわれた。室屋は1回目のプラクティスでは53.500秒(ペナルティ+1秒)で12位、2回目は55.942秒(ペナルティ+4秒)で13位を記録。

2回のプラクティスでコース分析等をおこなったチームは、予選日におこなわれたフリープラクティス3では50.413秒(ノーペナルティ)を記録し3位に。続けておこなわれた予選では51.571秒(ノーペナルティ)で7位につけた。室屋はこの予選のフライトを振り返り「あのコンディションのなかで、このフライトとこのタイムなら悪くない。今日はフリープラクティス3からずっと落ち着いているので、いい状態だと思います。」と手応えを感じた様子をみせた。

迎えた決勝当日。Round of 14では予選8位のペトル・コプシュタイン選手(チェコ)と対戦。後攻でフライトした室屋は手堅くスムーズなフライトで53.724秒(ノーペナルティ)を記録し、次のラウンドに進出。

続くRound of 8では、ファステスト・ルーザーとして勝ち上がったカービー・チャンブリス選手(米国)と対戦することに。先攻の室屋は決勝日の最速タイムである52.519秒(ノーペナルティ)を記録。しかしカービー・チャンブリス選手がそれを上回る好タイムを記録し、次のラウンドに駒を進めることがかなわず、今大会を5位終えた。

室屋はこの結果を振り返り「今日はとても良い感触でした。Round of 8も調子は良かったですが、カービーが信じられないほど素晴らしいタイムを出したので、残念ながらFinal4には進出できませんでした。ですが、フライトには満足しています。天候が不安定だったのでパイロットにとっては良い状況ではありませんでしたが、パイロットのスキルを試す良いテストになったと思います。自分は特に問題はなかったので満足しています。」とコメントした。

今大会で6ポイントを獲得し、2018年シーズンを年間総合ランキング5位で終えたTeam FALKEN。タフなレース展開が続いた今シーズンの経験を糧に、来シーズンも再び年間総合優勝を目指し、チームはすでに2019年シーズンへの一歩を踏み出している。